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2017年10月31日火曜日

排水機場の容量がここいらの命運を握っている?!【流山・三郷・松戸】

水は高き所から低きところへ・・・・

あたりまえの話のようですが、あたりまえだと成り立たないのがここいらあたりの治水^^;
台風や大雨が降った後、大きめの川の堤防から眺めてみると「あれ?水面のほうが街より高くなっちゃってない???」って思うこともしばしば^^;(特に中川で感じることが多い^^;)

ここいらあたり・・・江戸川・中川流域は標高0m~3mの場所も多いので、大雨が降って水量が増えると上みたいな状況になっちゃうのですよね^^;(広範囲に宅地になってて、雨水も土壌に保水されずすぐさま側溝~河川へと流れ込みますし)

大きな川を連携させる放水路群


洪水を防ぐため、大きな川は連携して水を逃すようになってまして、河川同士の連携を見ると・・・

  • 国道16号のラインで中川(古利根川)の水を江戸川に
  • 外環のラインで綾瀬川の水を中川に
  • 三郷放水路で中川の水を江戸川に
  (※水位が危険なほど上昇した場合、基本はその川の流路で流れます)

このように江戸川に水を集めてきますと、当然江戸川は水量が増えますので流山・三郷・松戸の小さめの川(坂川や大場川)よりも水面が高くなってしまい、自然には小さめの川から流れ込めなくなる^^;(当然ヤバイので水門は閉じられます)

坂川なんかは、名前の由来が『逆川』って説もありまして、下手すると逆流してしまう川だったらしいのですよね^^;(今の治水形態よりもずっと昔の話ですが)

で・・・そういうとき役に立つのが各川に設けられてる『排水機場』!
要は、ポンプの力で無理やり小さめの川の水を江戸川に流すシステムですね^^;


江戸川に流れ込むここらへんの小さめの川(といっても坂川なんか一級河川だったりしますが^^;)には、ほとんど江戸川との合流部(か、その近く)に排水機場が設けられておりまして、江戸川の水面が土手の内側より高くなってしまっても、せっせと水を吐き出してくれるお陰で小さめの川も氾濫しない・・・逆に言えば、排水機場のキャパシティこそが小さめの川の氾濫を防ぐ要だったりするのです。

ここらあたりの代表的な排水機場を上流から順番に見ていきますと・・・

【流山市】 

千葉県湛水防除事業流山排水機場

今上落川 ⇒ 江戸川


【三郷市】

埼玉県大場川上流排水機場

大場川 ⇒ 江戸川


【松戸市】
北千葉導水路(坂川) ⇒ 江戸川

古ヶ崎排水機場

六間川(坂川) ⇒ 江戸川

樋野口排水機場

坂川 ⇒ 江戸川


柳原排水機場

坂川 ⇒ 江戸川

江戸川沿いの主な排水機場

もうここらあたり風車のお陰で沈まないオランダみたいなものですね^^;
ありがたしありがたし^^;

んでっ!なんで排水機場をこうもズラズラと書いたかといいますと、ご興味があったら上の排水機場の処理能力を把握しておいて下さい^^;
なぜなら・・・・排水機場の処理能力を超える雨がドッと降ったとしたら、ここらあたりの低地は”沈む可能性がある”ってコトでございますので^^;



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