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2018年1月15日月曜日

マツドの”ド”!①【あえて地名由来の定説に異議を唱えてみる^^;】

松戸の地名由来を調べますと、諸説あるとしながらも市役所のWebでは
この地域が太日河(ふとひがわ・現在の江戸川)の津(渡し場)でもあったことから、「馬津(うまつ)」とか「馬津郷(うまつさと)」と呼ばれており、それが「まつさと」になりやがて「まつど」になった
という説明になってるのですが・・・

ワタクシ的にはなんか腑に落ちない(・。・)
腑に落ちないならほじくってみましょうというのが今回の記事でございます^^;

今も残る「矢切の渡し」

ちなみにWikipedia”松戸”の項で地名由来を調べますと

  1. 松戸一帯には後に小金牧が設置されるなど馬の飼育が盛んであった。そこで「馬の里」から「馬里(うまさと)」から「まさと」になり、変化して「まつど」になったといわれる。
  2. 松戸神社の伝承では、ヤマトタケルが従者とこの地で待ち合わせたところに祠を祀ったという故事から、「待つ里」→「まつど」→「松戸」と称される由縁になったという。
  3. 松戸は太日川(現・江戸川)の川べりにある宿場町であり、渡し舟を「待つ里」から「まつど」に転じたとも考えられる(更級日記由来もこのパターン)。

ワタクシ的に微妙に腑に落ちないのは、市役所の由来表記も含めて上の4つの説明全てがマツドの”マツ”のの方に重きをおいて、”ド”については語尾の変化(呼び習わしてゆく過程での変化)で済ませてる説明になってしまってることなんですよね^^;

なんでかというと、もう少し広域に関東視点で見てみると「江戸」「水戸」「亀戸」「杉戸」「坂戸」「登戸」などと【戸】の付く地名が他にもありますし、全国視点にすると「神戸」「瀬戸」「平戸」「室戸」、東北地方に目を移せば「一戸」~「九戸」まで・・・読み方は”と(ど)”だったり”べ(へ)”だったりするのですが、【戸】の付く地名はあちらこちらにあるわけです^^;

だとすると・・・これだけ【戸】が付く地名があるのだから、語尾の変化などでたまたまそうなったのではなく
どちらかというと【戸】の方に意味があって、”まつ”の方はその形容詞なんじゃないかと思ったりするのです^^;
(雑に言えば”松の生えてる【戸】”ってことじゃないだろうかと?^^;)


上に挙げた全国の【戸】のつく地名の場所を見てみますと、東北の「一戸~」シリーズを除き、ほとんどが水(海・川)がらみの土地^^;(ただし、コレは人が住む場所の基本属性でもありますね)

んじゃぁ「【戸】ってどんな所を指すのよ?」って話になりますが、形状を表す意味としては・・・
両側から迫っている狭い通路。また、入口を狭くし、ふさいで内と外を隔てるもの
ということらしいのですね^^;


ここまで調べると多少納得がゆきはじめまして、いわゆる港(津)や渡し場があるところに【戸】がついてる意味がはっきりしてきます^^;

古来港になる場所は、外海と隔てるように岬等が内海を抱え隔てられていますし(水の戸・・・”みなと”ですな^^;)、渡し船のあるところでは、通行的に狭くなりますし、両岸が迫ってるのかもしれませぬ^^;
神戸なんかは山が迫った場所ですし、瀬戸内海は大きな目で見れば狭い海ってことに相成ります^^;

やはり【戸】の方に意味があったかと個人的にニヤニヤするわけでございます。


こうなると、除いておいた東北の「一戸~」シリーズも納得したいので、更に調べますとあの地域においては「戸」というのが南部氏の行政区分用語であったようで・・・
「戸」とは「牧場」の意であるとも言われる。 戸制が施行された地域は「糠部の駿馬」といわれた名馬の産地で、馬がどの「戸」の産かを示す「戸立(へだち)」という言葉も生まれるほど珍重された(wikipedia 糠部郡 より


フム・・・これでやっと腑に落ちたぞっ!^^;

マツドのマツが”松”なのか”馬津”なのか”待つ”なのかは置いておくとして、
地名として大切なのは松戸の”戸”
この文字がこの地の性質を表してるのですね^^;(語尾の変化で片付けてはいけないのですな)




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