このブログにも、あの災害を身近に置き直した時にの検索からか、”江戸川 氾濫”などの検索ワードで訪れてくださる方が多いようです。
自分でも改めて、当該記事を読み返したりしてみたのですが･･･今回、紹介してるデータを改めて見て”そういう状態なんだ”と思った点がありましたので、その部分をピックアップしてみようと･･･
どんな点に気づいたかと言えば･･･
増水時、江戸川というのは天井川状態なんだなと
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| 江戸川が氾濫した場合の松戸駅前の浸水予想CG 江戸川河川事務所 WEBから http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000698367.pdf |
＜天井川とは･･･＞
川の水面が周囲の平地より高い川をこう呼びまして、堤防があることで川の浸水から免れている状態です。
いわゆる海抜0m地域などは、日常からこれに当該するのですが、江戸川岸の両側は海抜2～3mありますので、これには当たらないだろうと思いこんでいたのですよね。
ところが今回のことがあり、改めてブログで参照させて頂いてる「江戸川河川事務所」のデータを見直してみましたら･･･
江戸川の水面が、周囲の平地より高く描かれているのです。
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| 断面図に注目、江戸川の水面が周囲の平地より高く描かれてます 江戸川河川事務所 WEBから http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000698367.pdf |
ここで気になるのは、描かれてる水面の高さが”どの状態の高さか？”ということなのですが、例えば松戸で考えてみますと4m程度で描かれてますので「国土交通省 川の防災情報 水位観測所付近の川の断面図（松戸）」を見てみますと【水防団待機水位】を示しているのだと思われます。（雑に言えば、台風後の増水等で河川敷グラウンドあたりまで浸水してる状態？）
つまり、【水防団待機水位】に達した時点で堤防があるから守られているものの”周囲の平地のほうが川の水面より低い”って状態に陥ってるのですね。
この視点で、江戸川と周辺の平地の高さを見るとショッキング（←知らないで安心してたせいかもしれませんが）で江戸川の水面がすべて周囲の平地より高く描かれてます。
【南流山駅周辺の場合】
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| 南流山駅 浸水想定CG |
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| 断面図 江戸川の水面が5m程度、南流山周辺の平地が4m程度に描かれてる 江戸川河川事務所 WEBから http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000698368.pdf |
【金町駅（矢切）周辺の場合】
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| 金町駅 浸水想定CG |
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| 断面図 江戸川の水位が6m程度、周辺の平地は3m程度 江戸川河川事務所 WEBから http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000698371.pdf |
無論、江戸川の堤防というのは強固でめったな事で決壊などないでしょうが、増水時天井川状態になっているとなると、坂川などの排水機場がフル活動してくれるおかげで（自然流入では水面の高さが合わなくなってるでしょうから）うちの地元は浸水を免れているのだなと･･･
ワタクシも地震等の最寄りの避難所の確認に加えて、
最寄りの高台の避難所（水害危険時）も一度家族や周囲と確認しておこうかと思います^^;
【関連記事】
新しい江戸川河川事務所 堤防決壊時洪水氾濫シミュレーション【南流山・松戸・金町・綾瀬等の浸水時CGもありますよ】
https://cazcapricious.blogspot.com/2018/03/kouzui.html
CAPRICIOUS
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坂川の名前の由来は増水時に逆流する「逆川(さかさがわ)」ということを思い出しました。
返信削除mmasuda様、コメントありがとうございます。
削除水門・閘門が未発達だった時代の坂川って、ほんと治水が厄介だったのだろうなと思います^^;
まぁ、現在は標高差がほとんどない特徴を逆に生かして過去と流れを変えながら治水してるようですが^^;